抱き枕製作の苦悩(その1:印刷業者開拓)
抱き枕の入稿を経験した方の中には「既存の業者では満足出来ない!」「もっと安くしたい!」と
思う方も居るでしょう。そのような場合は抱き枕印刷が可能な業者を開拓する必要が有ります。
P80登場以前は抱き枕印刷が可能とweb上で明記している業者が無く、当時のサークル関係者は
業者を開拓するしか手段が有りませんでした。(私自身も帝都などに出向いて複数の業者と交渉しました。)
当時は抱き枕の存在すら知られておらず、どのような物かを理解して貰う事が必要だったので
私の場合は紙で作ったミニチュア抱き枕とミシンで縫った無地の抱き枕カバーを用意して説明を行いました。

例の事件から何年も経った現在でもオタクに偏見を持ってる方が居るようで
「このような仕事は受けたくない」と言われる業者も残念ながら存在しましたし、
印刷は可でも倫理的に問題有りそうな絵柄(エロ等)は断られる事も有ります。
更には印刷は可でも設備やコスト面等の理由により品質や価格面で満足出来ない場合も有るので
これから新規に業者を開拓しようと考えている方は有る程度の苦労と覚悟が必要かも知れません。
(私の場合は「のぼり」の印刷を行っている業者を中心に調査を行いました。
逆に、抱き枕の販売をやっていそうな企業を探して売り込みを掛ける印刷業者も有るようです。

余談ですが、当HPを見た影響で抱き枕の製作や販売を始めた業者の存在を複数確認しています(汗)

抱き枕製作の苦悩(その2:製作枚数・価格)
私自身、色々な関係者に尋ねられる事なのですが、判断が結構難しいです。
キャラの人気や絵師の技術力に大きく左右される為です。
抱き枕の大量印刷はリスクが高く、大失敗すれば今後の活動にも支障が出る危険を持ってます。
昔はシルク印刷しか選択肢が無く、多量に刷らないと単価を下げられない代物でしたので
最低でも100枚以上、印刷費にすると100万近くと現在では大手サークルや企業でも無い限り
怖くて実行出来無いですし、読みを誤って損害を被った所も複数有ります。
(過去に実行した私自身、非常に無謀だったと思ってます)

印刷方式の主流がインクジェットに移り変わった事により高品質な抱き枕が
1枚から作れるようになった為、リスクを最小限にしたい場合は完全受注生産が最も安心です。
他のケースとしては、予約数+αの数を印刷して残りをイベント等で頒布。
更には見本品を1つ製作し、会場で展示・予約受付等を行った例が増えております。

又、似たような出来栄えの抱き枕でも価格が大きく違う場合が有りますが、
製作枚数による単価の変動が主な理由なので、値段の高い抱き枕は
サークルや企業がボってると言う訳では無いのが大半です。
ちなみに言うと、過去に私の所で製作していた頃の枚数は100〜300枚でしたが、
他の所では2000枚以上刷った作品も有るようです。(汗)

抱き枕製作の苦悩(その3:抱き枕に絡むトラブル)
同人で尚且つ、二次創作として製作する場合は本やソフトウエア同様、
版権に厳しい所からは警告が送られてくる場合が有ります。
権利を持っている企業が法的措置を取ったら勝ち目は
無いと思っておいた方が良いでしょう。
(事実、私の所にも警告が送られてきた事が有りました)
企業によっては二次創作を容認している所も有るので、
その場合は記載されている事項に従っていれば問題無いでしょう。

複数の人が関わって製作を行う場合、事前に各自の担当や
元手の出資・利益関係等を決めておきましょう。
大金が絡む事なので、メールのやり取り・振込や発送の記録等は必ず残しておきましょう。
あまり公になってない事ですが、金銭的リスクを製作&通販担当者が
全て被った上でもう1人の担当者と利益を同額分配したにも関わらず、
後から「抱き枕に関しては**の取り分って少ない」「得られる筈の金を得ていない」等、
事実と違う事を言い触らされるトラブルが発生、激怒した製作&通販担当者が
証拠公開を盾に取って問い詰めたと言う事件が某所で起こりました。
「某所」と言うのは、実は此処なんですけどね(w